「Logstorage for AWS」によるAWS Configレポートにより、構成図の自動化に成功

  • GMOフィナンシャルホールディングス株式会社
導入事例

GMOフィナンシャルホールディングス株式会社(以下、GMOフィナンシャルホールディングス)に、AWS上に構築されている環境を可視化する為、今まで手作業で作成していた構成図の自動化(AWS Configレポート機能)を目的に、このたび統合ログ管理システムとして「Logstorage for AWS」を採用いただきました。構築から運用まで携わったシステム統括部の望月様 篠原様 林様にお話を伺いしました。

Logstorage導入の背景

御社の業務内容について教えて下さい。

当社は、「金融サービスをもっとリーズナブルに もっと楽しく自由に」の理念のもと、2006年10月の店頭外国為替証拠金取引「FXネオ」のサービス開始以来、業界最小水準のスプレッドで高機能かつ使いやすいツールの提供に努めてまいりました。2016年には店頭FX取引システムを刷新しユーザビリティや約定スピードの向上を図り、2017年には取り扱い通貨ペアの追加やスプレッドの縮小を実施するなど、サービスの充実、利便性の向上に取り組んでまいりました。
結果として、2017年においても多くのお客様にFXネオサービスをご愛顧いただき、2012年以降6年連続でFX取引高世界1位を達成することができました。
※Finance Magnates「2017年 年間FX取引高調査報告書」において、2017年1~12月のFX取引高(売買代金/ドル換算)1位を獲得。

どのような目的で、Logstorage for AWSを導入されましたか?

AWSの環境を【見える化】したいという目的です。また、その作業を人の手を介さず自動で行える手法を探していました。

選定のポイント

Logstorage for AWSを知ったきっかけを教えて下さい。

AWSの担当営業に構成図を自動生成できるソリューションがないか相談したところ、本製品を教えて頂きました。

他製品と比較はされましたか?

オープンソースとしてフリーで公開されているソフトの機能は試しました。

Logstorage for AWSを採用した理由について教えて下さい。

初期セットアップのみさえ行えば、後は自動的にレポートを作成し、担当者へメール送信する。そういった、運用フェーズが全て自動化できる機能を兼ね備えていた点が魅力でした。

システムの導入とその効果について

Logstorage for AWSの導入はスムーズにいきましたか?苦労された点がありましたら教えて下さい。

AMIからインスタンスを立ち上げただけなので初期セットアップ含め、導入自体は2-3時間ほどで行うことができました。

Logstorage for AWSを実際に使用されてみてどうですか。

生成されたレポートの出来上がりについて、フリーソフトと比較してストレスなく使用できた点はファイルを開く速度です。試したフリーソフトの描画とは仕組みが若干異なっており、フリーソフトの方では描画された図は手動でインスタンスの位置を変更することができました。その点はカスタマイズができるため魅力を感じましたが、ファイルを開く時間に数分要したりと、運用していくことを想定すると導入まで至りませんでした。その点、Logstorageが生成するファイルは数秒で開くことができますし、html版であればセキュリティポリシーもポップしてくるなど、ある程度の情報はAWSコンソールやCLIで情報を取得することなく1つのファイルで一括して把握することができ、運用の手間を省くことができています。

Configレポート機能についてはどのように利用されていますか?

SQSとS3 bucketを使用しLogstorageがインストールされているEC2インスタンスにログを送るというシンプルな利用方法です。現在はConfigレポート機能のみの利用なので、終日インスタンスを動かす必要はありません。冒頭でお話した通り、環境【見える化】のためにLogstorageを導入しましたが、構成が短期間で変わることはないので、週1回行っているメンテナンスの翌朝にインスタンスを起動しConfigレポートを実行しています。 インスタンスの起動や管理者へメールが届いた後の停止についてはLambdaとCloudWatchにより自動化を実現しています。

今後の展望

Logstorage for AWSに追加したい機能、要望等ございましたら教えて下さい。

システムフローが一目で把握できるような描画を行いたいので、使用していたフリーソフトで魅力を感じていた機能でもある、アーキテクチャ図の手動並べ替え機能があると便利だと思います。さらに、構成把握するといった点において、停止状態のインスタンスはノイズになってしまうので、html出力で使用可能なフィルターに、インスタンスの表示のオン・オフを追加して欲しいです。また、ELBのリソースグループの表示等、今まで以上に一つのファイルに情報を凝縮できるようになると更に利便性が高まると思っています。

引き続き皆さまのご期待に添うよう、新機能追加等を含め魅力ある製品の開発に努めてまいります。本日は貴重なお時間を頂戴しありがとうございました。

<今回の取材にご協力いただいたお客様>

GMOフィナンシャルホールディングス株式会社
システム統括部 望月 雄太様
システム統括部 林 大輔様
システム統括部 篠原 悠馬様
ご協力ありがとうございました。

会社名GMOフィナンシャルホールディングス株式会社
本社所在地〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町20-1 渋谷インフォスタワー
設立2012年1月4日
代表執行役会長高島 秀行
代表執行役社長鬼頭 弘泰
主な事業内容金融商品取引業等を行うグループ会社の経営管理ならびにこれに附帯する業務
URLhttps://www.gmofh.com/

2018年5月掲載。
本事例に記載の情報は取材時のものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があることをご了承ください。

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