日鉄ソリューションズ(以下、NSSOL)は、世界最大級の鉄鋼メーカーである日本製鉄(旧:新日鐵住金)を母体に持つ、国内有数のシステムインテグレータです。NSSOLがマネージド・クラウドサービス「absonne(アブソンヌ)」の提供を開始して以来、14年に渡り進化を続け、2021年5月に第三世代となる「absonne3.0」をメジャーリリースいたしました。「absonne」のシステム基盤における統合ログ管理をLogstorageによって実現しており、「absonne2.0」において導入し、「absonne3.0」にも引き続き運用されています。
今回はabsonneの運用に携わる、ITインフラソリューション事業本部小野寺様、内藤様、田澤様にお話しを伺いました。
Logstorage、導入の背景
absonneとはどういうものですか?
absonneは、日鉄ソリューションズが提供するマネージド・クラウドサービスで、可用性・信頼性・柔軟性に優れたクラウド環境を提供するITインフラサービスです。コロケーションとIaaSが同じデータセンターにあるため、顧客のシステムを、そのまま・まるごと・素早く・確実にクラウド化できる大きな特徴があり、昨今のマルチクラウド需要に対応することができます。
Logstorageはどのように利用されているのでしょうか?
Logstorageは、取得可能な物理機器のシスログ、OS、アプライアンスのイベントログ、アプリケーションのアクセスログなどを収集しており、監査業務のためのレポート出力に日々使用しています。特権ID管理製品のAccess Checkなどと連携し、作業担当者が事前申告通りにアクセスしたか、といった確認作業も含まれています。
absonne2.0に続いてabsonne3.0でもLogstorageの利用を継続された背景を聞かせてください。
absonne 3.0でも管理業務の品質・信頼性担保の観点で、absonne 2.0と同様の監査業務を実現する必要がありました。関係各所にヒアリングを行った結果Logstorageについては機能面・サポート面共に大きな課題がなかったこと、新サービスのテクノロジー刷新に伴いログ管理対象の機器が変更される中、監査業務をサービスイン時から確実に行う必要があることから、これまでの実績を重視しLogstorageを継続する方針となりました。ログ管理対象の機器が変更される中、Logstorageによるログ取集・保管や監査が期待通り動作するか不安もありましたが、インフォサイエンス社様から長期間の検証用ライセンスをご調整頂け、充分な期間をかけて問題のないことを検証出来ました。
結果、absonne 3.0本番環境へLogstorageをスムーズに導入し、サービスイン当初から監査業務を遂行してabsonne 3.0管理業務の品質・信頼性を担保することが出来ました。機能面だけでなく、サポート面にも良さがあり、Logstorageは今後も使い続ける予定です。
今後の展望
今後ログ管理の向上のために考えている事はありますか?
マスタ連携機能や、集計機能などのログ分析機能などは今後使っていきたいと考えております。また、機器と時間を横断したログのリアルタイム検索やチケット管理ツールとの連携についても今後Logstorage-X/SIEMなどを検討しています。
<今回の取材にご協力いただいたお客様>
日鉄ソリューションズ株式会社
ITインフラソリューション事業本部 クラウドプラットフォーム事業部 クラウドソリューション部
小野寺 一浩 様
内藤 誠 様
田澤 雅侑子 様
ご協力ありがとうございました。
会社名 | 日鉄ソリューションズ株式会社 |
本社所在地 | 〒105-6417 東京都港区虎ノ門一丁目17番1号 虎ノ門ヒルズビジネスタワー |
設立 | 1980年10月1日 |
代表取締役社長 | 森田 宏之 |
主な事業内容 | ・経営及びシステムに関するコンサルテーション ・情報システムに関する企画・設計・開発・構築・運用・保守及び管理 ・情報システムに関するソフトウェア及びハードウェアの開発・製造並びに販売及び賃貸 ・ITを用いたアウトソーシングサービスその他各種サービス |
URL | https://www.nssol.nipponsteel.com/ |
2021年11月掲載。
本事例に記載の情報は取材時のものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があることをご了承ください。