Logstorage Microsoft 365 連携パック メッセージ追跡機能の変更に関するお知らせ【2025年9月8日更新】

(公開)2025年7月16日
(更新)2025年8月14日
(更新)2025年9月8日

インフォサイエンス株式会社
プロダクト事業部

※2025年8月14日追記
・説明文を対応検討中から対応決定に更新しました。
・【対応】に1.概要 2.詳細 3.制約・注意事項を記載しました。
・【その他】に追記しました。

※2025年9月8日追記
・説明全文、及び【対応】に本日付の追記内容を追記しました。

 平素、弊社製品 Logstorage をご利用いただき誠にありがとうございます。

 弊社 Logstorage が連携パックを提供しております、Logstorage Microsoft 365 連携パックについて、本連携パックが提供するメッセージ追跡ログ収集機能がログの収集対象としております、Microsoft社の提供するMicrosoft Exchange Online Message Trace 機能について、急遽2025/09/01を以て新バージョンに移行され、現在稼働している旧バージョンについては、2025/08/31を以て利用できなくなると2025/06/04にMicrosoft社よりアナウンスがございました。

※参考URL(英語):https://techcommunity.microsoft.com/blog/exchange/announcing-general-availability-ga-of-the-new-message-trace-in-exchange-online/4420243

 現在弊社が提供しているメッセージ追跡ログ収集機能では、新バージョンのMicrosoft Exchange Online Message Trace機能からのログ収集が不可能となること、また、バージョンアップの発表から旧バージョンの停止まで3ヶ月未満とあまりに時間がないことから、Microsoft社に旧バージョンの停止期間について、今しばらくの延長をお願いしてまいりましたが、Microsoft社から、正式に旧バージョンの延長対応は行わない旨回答がございました。

 つきましては、本件に関する対応を引き続き社内にて協議しております。
今しばらく、本件対応についてのご連絡をお待ちいただきたく、お願い申し上げます。

※2025年8月14日追記
本件に関する対応が決定いたしましたのでご案内いたします。

※2025年9月8日追記
2025年8月25日に、マイクロソフト社のブログが更新されました。主な内容は以下のとおりです。

・2025年8月31日を以てサービスを終了する予定であった「Reporting Webサービスによるメッセージ追跡機能」のサポートを、2026年2月28日まで延期する
・新たなメッセージ追跡機能をGraph APIに導入する
・新たなメッセージ追跡機能のパブリックプレビューは2025年11月に公開する予定

ブロクの原文はこちらとなります。
英語:https://techcommunity.microsoft.com/blog/exchange/announcing-general-availability-ga-of-the-new-message-trace-in-exchange-online/4420243
日本語(抄訳):https://jpmessaging.github.io/blog/announcing-general-availability-ga-of-the-new-message-trace-in-exchange-online/

上記の通り、2025年8月31日を以て終了する予定であった「Reporting Webサービスによるメッセージ追跡機能」について、2026年2月28日までサポートが延期されることとなりました。

したがって、現在弊社から提供しております、Logstorage Micrtosoft 365 連携パックに含まれるメッセージ追跡機能については、本件ご案内では2025年8月31日に利用できなくなる旨アナウンスしてまいりましたが、サポート期間が延長されるとのアナウンスがあったことから、現在利用いただいている状態のままで、少なくとも2026年2月28日まではご利用が可能です。

また、新たなメッセージ追跡機能については、これまでの弊社が実装していた収集方式の仕様を大きく変更することのない「API」での提供が為される旨、追加で発表がございました。 こちらについては、以下の内容で追加のご案内をさせていただきます。

弊社からのご案内が二転三転することとなり、お客様には大変ご迷惑をおかけいたします。 マイクロソフト社に対しては、今後もエンドユーザに運用上の変更が発生する規模の方針転換、仕様変更については早めのご連絡をいただきますよう、継続して働きかけをしてまいります。

【対象製品】

● Logstorage Microsoft 365 連携パック

・上記連携パック内の「メッセージ追跡ログ収集機能」にて、「ログが収集できなくなる」影響が2025/09/01より発生する見込みです。

※2025年9月8日追記
現行バージョンでの「メッセージ追跡ログ収集機能」で「ログが収集できなくなる」影響は2026年2月28日から発生する見込みに変更となりました。

・上記以外の「監査ログ収集機能」「Advanced Hunting Emailログ収集機能」については、今回のMicrosoft社のバージョンアップの影響はございません。

【対応】

 現在、社内にて検討を進めております。

本リリースページにて、続報をご報告いたします。

※2025年8月14日追記
1.概要
・Logstorage Microsoft 365 連携パックの「メッセージ追跡ログ収集機能」にて、「ログが収集できなくなる」影響が2025/09/01より発生する見込みのため、新しいメッセージ追跡ログに対応した「メッセージ追跡ログ V2 収集機能 (msg_trace_v2)」を追加します。
・新機能を追加した Logstorage Microsoft 365 連携パック Ver. 4.1.0 を 10 月末 ~ 11 月初めに社外公開します。
※新サービスの過去ログ収集期間は 90 日間であるため、連携パックを 11 月中にバージョンアップして稼働させることで、旧サービス廃止後の 2025/09/01 以降のログを欠損なく収集することができます。
・既存の「メッセージ追跡ログ (msg_trace)」の収集機能は当面の間残します。

2.詳細
・新サービスからの情報取得には、新たに提供された PowerShell コマンドレット (Get-MessageTraceV2 / Get-MessageTraceDetailV2) を使用します。
・Windows / Linux 両環境ともに動作します。そのため、実行環境として事前に PowerShell 7 のインストールが必要となります。詳細はマニュアルのインストール手順に記載します。
・各種テンプレート条件は新旧サービスで別アプリケーションとなります。
- 新サービスのテンプレート条件は「[テンプレート] Logstorage Microsoft 365 連携パック >> メッセージ追跡 V2」フォルダーに配置します。
- 新旧サービスのログフォーマット定義には、同じタグをアサインしているため、条件を変更することで新旧のログを一緒に閲覧することも可能です。

3.制約・注意事項
本対応にあたり、新サービス用のコマンドレット (Get-MessageTraceV2 / Get-MessageTraceDetailV2) の詳細な動作仕様や、旧 Reporting Web Service の REST-API (MessageTrace / MessageTraceDetail) との動作差分について、Microsoft 社サポートへ複数回問い合わせを行ないましたが、いずれも「公開情報がないため案内できない」との回答で、必要な情報を得ることができませんでした。

そのため、新機能の動作検証は、弊社環境において実際に確認できた挙動を基準としたものにとどまっております。
非公開仕様や内部仕様の変更により、サービスが予期せぬ挙動を示す可能性があり、製品機能が期待通りに動作しない恐れがある点について、あらかじめご留意ください。

※2025年9月8日追記

上記の「2025年8月14日追記」にてご案内させていただきました、2025年10月末~11月初めの出荷を予定していた、Logstorage Microsoft 365 連携パック Ver. 4.1.0 については、改修を行う予定であった「メッセージ追跡ログ V2 収集機能 (msg_trace_v2)」について、マイクロソフト社の2025年8月25日の説明にもあったとおり、新たにAPI方式でのサービス提供(2025年11月にパブリックプレビュー公開予定)がアナウンスされました。

元々過去の発表のタイミング及び、その時点でのマイクロソフト社の見解としては、新たなメッセージ追跡機能については、API方式での提供は行わない方針とされておりましたため、弊社としては仕様を大きく変更し、バージョンアップ時にお客様に設定移行の負担をお願いする形で、マイクロソフト社の案内に応じた大規模な改修を実施する予定でした。

しかし、2025年8月25日のマイクロソフト社からの追加のアナウンスでは、現在提供しているメッセージ追跡機能の実装を大きく変える必要なく、メッセージ追跡機能のログを収集することができる新APIを公開する旨、案内がございました。 従って、お客様のバージョンアップ時の設定移行の負担が大きく下がることが予想される、現状仕様を概ね踏襲する予定である新バージョンの公開を行うことがお客様の運用コストの低減につながると弊社では判断いたしました。

そのため、「2025年8月14日追記」にてご案内させていただきました、「Logstorage Microsoft 365 連携パック Ver. 4.1.0」の出荷時期については、当初の「2025年10 月末 ~ 11 月初め」での出荷を見送り、2025年11月に公開されるとアナウンスのあった新たなAPI方式でのパブリックプレビューを利用しての先行実装・検証、及びマイクロソフト社からの新API方式の正式公開と、それに対する弊社側の最終的な動作検証を以て決定させていただきます。

可能な限り、ログのロストが発生しないタイミングでの出荷を予定いたしますが、万が一マイクロソフト社の対応に基づき、ログのロストが避けられないと弊社が判断した場合は、改めてご案内をさせていただきます。

本件についてはここまでマイクロソフト社の方針が大きく変更されてきており、引き続き、マイクロソフト社とは連携を取って最新情報の収集に努めてまいります。
お客様に於かれましては、ご心配をおかけすることとなり、大変恐れ入ります。

【その他】

 本件、ご質問等ございましたら、Logstorage サポート窓口まで、ご利用の Logstorage のユーザIDを併記の上お問い合わせください。
 Logstorage サポート窓口については、弊社Webサイト Logstorage 保守について をご確認ください。

※2025年8月14日追記
なお、メッセージ追跡ログ V2 収集機能 (msg_trace_v2)に関する内部動作の仕様については、非公開情報に該当するためご案内できません。あらかじめご了承ください。

以上

保守契約のご案内

TOP