Logstorage Ver. 10.0.0 リリース

■ 新機能

▼ インサイトでのタグ分析対応

・インサイト機能でログのタグの値を分析可能になりました。
 - これまでシステム規定のフィールドに限られていた分析対象が、ログのあらゆる範囲から選択可能になります。

・タグを分析するには、分析対象のタグを構成に含むインサイト・キューブを作成し、同キューブをインサイト・ボードで選択してください。

・インサイト・キューブ画面の詳細については「Logstorage管理者マニュアル」を参照してください。

・インサイト・ボード画面の詳細については「Logstorageユーザマニュアル」を参照してください。

▼ インサイト・キューブ機能強化

・キューブを構成する軸、データを編集(追加・削除)可能になりました。

・キューブの作成対象となるログを、アプリケーション条件を指定して絞り込む機能が追加されました。

・作成可能なキューブ設定の上限を10から20に拡大しました。

・対象期間の最長を36ヶ月から60ヶ月に延長しました。

・インサイト・キューブ画面の詳細については「Logstorage管理者マニュアル」を参照してください。

▼ インサイト・ボード機能強化

・カードを追加、削除可能になりました。

・グラフ設定メニューからカードの分析で使用するグラフの種類、軸、データを選択可能になりました。
 - これに伴いグラフの種類毎の切替メニューは削除されました。

・使用可能なグラフに円グラフ、ドーナツグラフ、散布図が追加されました。

・キューブの構成によってカードを自動構成する機能が追加されました。

・インサイト・ボード画面の詳細については「Logstorageユーザマニュアル」を参照してください。

▼ サブスクリプションライセンス対応

・サブスクリプションライセンス対応に伴い、以下の機能が追加されました。
 - ログイン画面、ログイン後の画面の左メニューにライセンス有効期限が表示されます。
 - ライセンス有効期限から一定期間経過すると、LogGateサービスが停止し、Logstorageの機能が利用できなくなります。

・パーペチュアルライセンス(ライセンス終了日:無制限)利用の場合は、本機能追加によるLogstorage動作への影響はありません。

■ 修正・変更点

▼ バンドルJDKのバージョンアップ

・バンドルされているJava Development Kitを下記にバージョンアップしました。
 - OpenJDK 11.0.20 (build 11.0.20+8) *1

▼ バンドルTomcatのバージョンアップ

・バンドルされているApache Tomcatを下記にバージョンアップしました。
 - Apache Tomcat 9.0.82

▼ LLTPのクライアントが最大接続数に達しているときのWARNログ出力動作の変更

・LLTPの接続クライアント数が最大接続数に達していた際、接続ごとにWARNログを出力していましたが、以下のように動作を変更しました。
 - 接続ごとに出力していたWARNログはINFOログとして出力します。
 - 最大接続数に達したあとの最初のクライアント接続時に最大接続数に達していることを示すWARNログを出力します。
 - 最大接続数が維持されている間、最初のクライアント以降のクライアントからの接続時には同様のWARNログを出力しません。

▼ 管理データベースの認証対応

・管理データベースとの接続にユーザ名とパスワードによる内部認証を利用可能になりました。

・認証が使用されるのは以下のLogstorage内の接続、およびコマンド実行時です。
 - コンソールサーバと管理データベース間の接続
 - LogGateと管理データベース間の接続
 - 管理データベースコマンド

・認証の設定手順については「Logstorageインストールマニュアル」を参照してください。

▼ キューブ作成処理の効率化

・サイズの小さいキューブに対する作成処理を見直し、長期間の作成を一括で行った場合にかかる時間を短縮しました。

・作成対象となるログ数が少なく、かつ期間が長い場合、数分~数十分程度作成処理にかかる時間が短くなります。

▼ キューブデータ削除時の作成タイマー動作仕様変更

・作成タイマー(繰り返し)が有効なインサイト・キューブでキューブデータの削除操作をした際、削除と同時に内部的な作成タイマーを自動的に停止していた仕様を見直し、キューブデータ削除後も作成タイマーが動作し続ける仕様に改めました。

・キューブ削除後に再度キューブが作成されてしまうことを防ぐためにタイマーを自動停止していましたが、設定上はタイマーが有効状態のままであるため、実際の動作の把握が困難な状況になっており、これを是正するために変更を行いました。

・キューブデータ削除後に作成タイマーにより再度作成されてしまう動作を防ぐには、キューブ設定の作成タイマーを無効にして保存してください。

■ 本バージョンで修正された不具合

▼ AD版でLLTPにキーストアを設定しているとLogGate間のLLTP通信が失敗する問題

▼ LLTPを使用しない設定に更新した後もLogGateプロセス内にLLTPで使用するタイマースレッドが残り続ける問題

▼ FTPレシーバでTLS1.3での接続時に通信が失敗することがある問題

▼ キューブ更新中のLogGate再起動により次回キューブ更新が延滞する問題

[*1]Eclipse Adoptiumコミュニティが提供する下記ソフトウェアを指します。Java SE Development Kit(JDK)

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