Logstorage Microsoft 365 連携パック メッセージ追跡機能の問題と対応のお知らせ

(公開)2025年11月5日

インフォサイエンス株式会社
プロダクト事業部

平素、弊社製品 Logstorage をご利用いただき誠にありがとうございます。

弊社 Logstorage が連携パックを提供しております、Logstorage Microsoft 365 連携パックについて、本連携パックが提供するメッセージ追跡ログ収集機能について、Microsoft社の動作不備に基づく動作上の問題が発生しております。
結果として、お客様のメッセージ追跡ログが永続的に取得できなくなるリスクがあり、問題と対応について本文書にてお知らせいたします。

【対象製品】

● Logstorage Microsoft 365 連携パック

【発生している問題】

Logstorage Microsoft 365 連携パックに含まれる、メッセージ追跡ログ収集機能にて発生している問題となります。

本機能は、Microsoft 365 Exchange Online を通過するメールに関する詳細なログを取得する機能となります。
本機能では、最初に概要ログとして、指定した期間にMicrosoft 365 Exchange Online を通過したメールに関する情報(Fromアドレス、Toアドレス、メッセージ識別IDなど)を取得し、その後、Toアドレスとメッセージ識別IDを用いて、「Microsoft 365 の Reporting Web Service API」(以下、「API」)から詳細なログ(メール経路等)を取得します。

この際、APIに対して、Toアドレスに「+」(プラス記号)を含むメールアドレスと、特定のメッセージ識別IDを指定して、詳細なログを取得しようとすると、APIからエラーが返却され、詳細なログを取得することができません。

結果、当該アドレスの処理で詳細ログを取得する処理が停止し、以後の詳細なログを取得する処理を行えず、結果として残りのログを収集できません。
最終的には、この詳細ログのMicrosoft 365 内の保存期間である「10日間」を経過してしまい、ログがロストいたします。

なお、Microsoft 365 の管理画面等では問題なく当該メールアドレスに関する詳細なログを表示できるため、弊社としては、APIの問題であると判断し、問題の発生よりMicrosoft社に調査を依頼しており、Microsoft社も問題の発生を認知しておりますが、Microsoft社より、本動作については仕様上の制限事項とする旨、正式に回答を受領しております。

[以下Microsoft社からの回答]
本機能は、既報である「Logstorage Microsoft 365 連携パック メッセージ追跡機能の変更に関するお知らせ」でもお知らせしているとおり、Microsoft社としては2026年2月28日にサポート終了を予定(本文書発行時点)している機能でもあり、サポート終了までMicrosoft社で本件問題について修正される見込みはありません。

【対応】

弊社が提供するLogstorage Microsoft 365 連携パックが提供する、詳細なログを取得する処理において、Toアドレスに「+」(プラス記号)を含むメールアドレスに関する処理をスキップする修正を行います。
結果として、「Toアドレスに「+」(プラス記号)を含まないメールアドレス」に関連する詳細なログを取得することができるようになります。

なお、Toアドレスに「+」(プラス記号)を含むメールアドレスに関連する詳細なログについては、本対応を行ったとしても収集はできません。
上述の通り、Microsoft社からも本動作をサポート終了まで制限事項とする旨、正式に回答がありましたため、連携パックとしてもToアドレスに「+」(プラス記号)を含むメールアドレスに関する詳細ログを取得できない動作について、改修を提供できる見込みはございません。

本件は差し替えパッチとしてリリースいたします。
入手につきましては、弊社サポート窓口までお問い合わせください。

【その他】
本件、ご質問等ございましたら、Logstorage サポート窓口まで、ご利用の Logstorage のユーザIDを併記の上お問い合わせください。
Logstorage サポート窓口については、弊社Webサイト Logstorage 保守について をご確認ください。

以上

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