不祥事を防ぎ、株主やステークホルダーを守るために不可欠な種々の「監査」
粉飾決算に水増し請求、横領、あるいは法令に反する営業活動に認証試験に関する不正……残念ながら、企業ぐるみ、あるいは従業員による不祥事は後を絶たない。ひとたびこうした不祥事が発生すれば、企業は直接的な損害を被るのはもちろん、社会的な信用やブランド力の低下といった間接的な被害も受けることになる。株主や関係者も決して少なくない余波を被るだろう。
不祥事の発生を防ぐには経営層から従業員に至るまでが法令を遵守し、社会的な倫理に則って業務に取り組む意識を持つことが重要だが、個々人のモラルだけに頼るのは危険だ。「魔が差した」という言葉があるように、人間、ふとしたきっかけで不正を働いてしまう可能性はゼロではないし、うっかりミスがきっかけになることもある。また、そもそも組織ぐるみ、会社ぐるみで不正を働く場合、食い止めるのはなかなか難しい。
こうした事態を防ぎ、さまざまな不正を防止し、さらに業務の適正性を確保し、効率化していくことを目的に実施されているのが、さまざまな「監査」だ。
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