Logstorage サポート情報

Logstorage Agent Ver. 7.1.1 リリース

■ 修正・変更点

▼ 同梱するJavaのバージョンアップ

・OpenJDK 11.0.20(build 11.0.20+8) *1を同梱しました。

▼ ログファイルの読み込みサイズの変更

・ログファイル収集にて、1行が32KBを超えるレコード(以下、出力側が想定する1ログをレコードと表記します)を分割して読み込むように動作を変更しました。
    – ファイルから読み込む際の最大サイズを、単一行で約2.5M文字(2,684,354文字)から32KBに変更しました。
    – 32KBを超えるレコードを収集するときのJavaヒープメモリの消費が改善されます。

・1つのログを一度に読み込んでいたために設けていた、ログメッセージ最大長(2.5M文字)の制限を廃止しました。
    – 最大長を超える部分は新たな別のログとして扱われていました。

・ブロック開始文字列の正規表現でマッチングの対象となる範囲は行の先頭32KB以内となります。

・フィルター及びマッピング(タイムスタンプ・プライオリティ・PID)の正規表現でマッチングの対象となる範囲は以下となります。
  – 32KB以内のレコード: 全体
  – 単一行のレコードで32KBを超える場合: 先頭32KB
  – 改行を含むレコード(ブロックタイプのログ)で32KBを超える場合: 改行の位置により先頭16KB~32KB

・不正文字を含むログを送信しない設定で送信が抑制される範囲は以下となります。
  – 先頭から1M文字(1,048,576文字)以内に不正文字が出現するレコード: 全体
  – 先頭から1M文字以降に不正文字が出現するレコード: 不正文字の箇所の1M文字手前から終端まで
   * メッセージが不正文字を含むか判定するためのバッファーの上限を1M文字としています。
   * 不正文字の箇所の1M文字手前までは、先頭から32KB単位で送信されます。

▼ 不正文字に対するWARNログが複数回同じ個所に対して出力されるのを抑止

・監視リカバリー情報作成のためのログファイルの読み込み時に不正文字のチェックをしないように動作を変更しました。

▼ 空のイベントログに対するWARNログ出力条件の変更

・初回起動時については空のイベントログに対するWARN出力をおこなわないように動作を変更しました。

▼ ログファイルの最終行の読み込みに終端の改行が含まれなかった場合のWARNログ出力条件の変更

・監視中のログファイルの最終行に改行が含まれなかった場合、WARNログが出力されますが、出力途中であることを考慮して以下の条件を追加しました。
    – 監視中のファイルより新しいログファイルが存在する
    – ファイルサイズに変更がない状態が10秒以上つづいている

▼ commons-daemonログのレベルの変更

・WindowsサービスとAgentプログラムを仲介する機能が出力するログ(commons-daemonログ)のレベルをDEBUGからINFOに変更しました。

▼ Red Hat Enterprise Linux 9 対応

・Red Hat Enterprise Linux 9 での動作に対応しました。
・尚、本対応はAgent Ver. 7.1.0 から正式対応となります。

▼ Windows 8.1 サポート終了

・本バージョンからWindows 8.1 は対応プラットフォームから除外となりました。

▼ Windows Server 2012/2012 R2 サポート終了

・本バージョンから以下OSは対応プラットフォームから除外となりました。
    – Windows Server 2012
    – Windows Server 2012 R2
    – Windows Storage Server 2012
    – Windows Storage Server 2012 R2

▼ HP-UX Java 11 サポート終了

・本バージョンからHP-UX Java 11 は対応プラットフォームから除外となりました。

■ 本バージョンで修正された不具合

▼ Agent稼働中に並列マーカーを使用するように追跡パターンを変更すると監視の初期化処理が終わらずログ監視ができなくなる問題

▼ 確認待ちディレクトリがいっぱいの状態でAgentを起動すると起動処理が止まったままになる可能性がある問題

▼ 分割された長いログメッセージで、2.5M文字(2,684,354文字)を超えた部分の各ログにタイムスタンプマッピングの結果が適用されない問題

▼ ヘッダ行直後のログでEOF判定リトライがタイムアウトするとログが欠損する問題

▼ 初期起動時に監視対象が空だとその後Agent停止中のログが収集されない可能性がある問題

▼ 初期起動時に最新の監視対象が空だと一つ前のファイルの既存のログか
ら収集が開始される問題

▼ 並列マーカーを使用している場合に監視設定のリロード後にログが重複する問題

▼ 不正文字を含むログを送信しない設定でブロックタイプのログが不正に送信される問題

▼ ログファイルの最終行読み込み後にログメッセージの出力が継続していると追加の出力部分をファイル終端まで読み込み続ける問題

[*1] Eclipse Adoptium コミュニティが提供する下記ソフトウェアを指します。
Java SE Development Kit(JDK)

TOP